【社内研修Vol.4】社内研修における講師の進め方、話し方、メンタル整理のコツを解説

社内研修の講師はどのようなことが求められているのでしょうか。急に社内研修の講師に任命されて不安になっている人もいることでしょう。そこで本記事では、社内研修の講師の役割や社内研修を成功させるコツについて解説します。社内研修を成功させたい講師の人は、ぜひ参考にしてみてください。

社内研修講師の役割

社内研修講師は、社員の能力向上や知識の習得をサポートする役割を担っています。研修内容を適切に伝えるために教材や資料の準備を行い、参加者の理解度を確認しながら進行します。

参加者とのコミュニケーションを通じて、質問や意見に対して受け答えを行い、参加者の学びの質を高める役割も担っています。講師は、参加者が研修内容をより深く理解し、実践に活かせるようにサポートすることが求められます。

社内研修講師のメンタル整理のコツ

社内研修講師のメンタル整理のコツを3つ紹介します。

  • 台本を念入りに作り込む
  • 自信がつくまで事前に練習する
  • 緊張するのは当たり前と考える

下記では、それぞれのコツについて解説します。

台本を念入りに作り込む

講師は、台本を作り込むことが重要です。台本を作成することで、研修の目的や内容を事前に整理し、参加者に伝えられます。また、参加者の理解度や興味を引くためには、ストーリー性やエンターテイメント性を考慮した台本にできればベストです。講師の話す内容やタイミングを整理し、スムーズな進行を実現するためにも、台本を作り込みましょう。

自信がつくまで事前に練習する

自信がつくまで何度も台本を読み込み練習しましょう。伝える内容を整理するだけではなく、表現の工夫や感情の載せ方なども含めて、総合的に練習に励みましょう。予期せぬ事態が起こった際にすぐに対処できるように、余裕を持って進行できるようにしておくことが重要です。

緊張するのは当たり前と考える

緊張は私たちが新しい環境や役割に直面した際に自然に感じるものです。研修に慣れていなければ、緊張してしまうことでしょう。しかし、緊張を感じることで、私たちはより集中力を高め、より良いパフォーマンスを引き出すことができます。緊張をポジティブに捉えることが重要です。

社内研修講師の進め方のコツ

社内研修講師の進め方のコツを6つ紹介します。

  • 導入で参加者を引き込む
  • タイミングを見て休憩を挟む
  • 参加者が発言する機会も適度に作る
  • 重要ポイントは何度も説明する
  • ストーリーテリングを活用する
  • タイムキーピングを意識する

下記では、それぞれのコツについて解説します。

導入で参加者を引き込む

参加者の関心を引くためには、具体的な事例や実践的な内容を紹介することが重要です。たとえば、成功した企業の事例や実際に取り組んだプロジェクトの成果を具体的に紹介することで、参加者は興味を持ちやすくなります。

また、参加者の共感を得るためには、自身の経験や感情を交えた話をすることが効果的です。自身が困難を乗り越えた経験や成功体験を共有することで、参加者は共感しやすくなります。

参加者の関心を引き続けるためには、興味を引く質問や謎解きなどのインタラクティブな要素を取り入れることが有効です。参加者が積極的に参加できるような活動や、考えさせられるような問いを提供することで、参加者の関心を持続できます。

タイミングを見て休憩を挟む

参加者の集中力が低下してきた場合、休憩を取ることが重要です。長時間の活動や集中作業は、脳や体に負担をかけるため、集中力が低下してしまいます。定期的な休憩を挟むことで、参加者の疲労を軽減し、集中力を回復させることができます。

参加者が発言する機会も適度に作る

ディスカッションやワークショップなどのイベントにおいて、参加者が発言する機会を設けることは非常に重要です。参加者に自己表現や意見交換の場所を提供することで、主体的に取り組むようになります。他の参加者とのコミュニケーションを通じて新たな視点や解決策を得ることもできるでしょう。

重要ポイントは何度も説明する

重要なポイントを何度も説明することは非常に重要です。一度だけしか説明しなければ忘れてしまったり、聞き漏らしてしまったりすることも考えられます。繰り返し説明することで、情報が頭に定着し、理解が深まります。

また、異なる角度からの説明も行うことで、人々はより多角的な視点から情報を受け取ることができます。そうすることで、参加者の理解度が高まります。したがって、重要なポイントを何度も説明し、異なる角度からの説明も行うことは、情報の理解を深めるために必要な手段です。

ストーリーテリングを活用する

ストーリーテリングとは、相手に伝えたい思いを物語に載せて話すことです。物語は感情や記憶と結びつきやすいため、参加者はストーリーの内容をより長く覚えておくことができます。ストーリーテリングは、参加者の関心を引きつけ、理解を深め、情報を記憶に残すために非常に有効な手法です。

タイムキーピングを意識する

時間管理を徹底することは、仕事やイベントを予定通りに進めるために重要です。予定通りに進めるためには、事前にスケジュールを作成し、時間配分を考える必要があります。タイムスケジュールを作成することで、どこまで進行させるか明確にできます。また、参加者の集中力を持続させるためには適度に休憩を挟むことも重要です。

社内研修講師の話し方のコツ

社内研修講師の話し方のコツを6つ紹介します。

  • 明るく大きな声で話す
  • 語尾は言い切る
  • 専門用語はなるべく使用しない
  • ジェスチャーを用いる
  • 余計な言葉を削る
  • テンポよく話す

下記では、それぞれのコツについて解説します。

明るく大きな声で話す

明るく大きな声で話すことは、聴衆の注意を引くために効果的です。大きな声は、会場全体に響き渡り、人々の耳に届きやすくなります。明るい声は、聴衆に対して友好的な印象を与え、共感を呼びやすくなります。

声の大きさや明るさによって、言葉のニュアンスや感情がより強調され、聴衆に伝わりやすくなります。明るく大きな声で話すことは、自信や説得力をアピールする手段でもあります。声の使い方によって、話す内容の効果的な伝達や聴衆へのアピールが可能となります。

語尾は言い切る

語尾を言い切ることは、話し手が自信と確実性を示すための重要な要素です。語尾をはっきりと言うことで、聞き手に明確なメッセージを伝えることができます。例えば、「絶対に成功する!」という言葉は、話し手の自信と意思を強調する効果があります。

また、「絶対にやらない!」という言葉は、話し手の意思を強調することで、聞き手にはっきりとしたメッセージを伝えます。語尾を言い切ることで、話し手の意思や感情がより強く伝わり、コミュニケーションがスムーズになります。

専門用語はなるべく使用しない

専門用語をなるべく使わないことで、参加者全員が内容をより理解しやすくなります。特定の専門知識を持っていない参加者でも、わかりやすい言葉で説明されることで、スムーズに理解できます。

参加者同士のコミュニケーションにおいても、共通の言葉で意見交換や質問をすることができ、円滑なコミュニケーションが生まれます。専門用語を避けることは、参加者全員が会議や研修の内容を理解しやすくするために重要なポイントです。

ジェスチャーを用いる

ジェスチャーは、表情や感情を伝えるため、分かりやすく伝えるために重要な手段です。ジェスチャーを使うことで、講師の説明やポイントを視覚的に補強できます。話すことによって参加者の耳を、ジェスチャーによって参加者の目をひくことが可能です。話し手と聴衆のコミュニケーションを円滑にするために非常に有効なツールです。

メラビアンの法則によると、人への影響度は、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%ということが明らかになっています。ジェスチャーは視覚情報であるため、非常に有効な手段なのです。

参照:メラビアンの法則とは?5つのビジネスシーンにおける活用法も解説

余計な言葉を削る

要点を明確に伝えるためには、余計な言葉を省くことが重要です。冗長な表現を避けることで、聴衆の集中力を高められます。また、必要な情報だけを伝えることで時間も節約できます。これらのポイントを意識することで、効果的なコミュニケーションが可能となります。

テンポよく話す

効果的に伝えるためには、テンポよく内容を伝えることが重要です。話すスピードに緩急をつけることで、参加者に重要ポイントを示唆できます。急いで話すと参加者がついていけない可能性がありますし、遅すぎると退屈に感じられるかもしれません。適度なスピードで話すことで、参加者の集中力を高めることができます。

社内研修講師が失敗しないコツ

社内研修講師が失敗しないコツを3つ紹介します。

  • 社内研修の目的を見失わないようにする
  • 時間配分を間違えないようにする
  • 台本が体に染み込むまで練習する

下記では、それぞれのコツについて解説します。

社内研修の目的を見失わないようにする

研修の目的を明確に設定し、参加者に伝えることで、研修が進行する中で目的を見失わないようにします。研修が進行すると、参加者の期待に応えようとするあまり話が逸れていき、最初の目的を見失うことも少なくありません。

研修の目的を見失わないようにするためには、事前に台本を作り込んでおくことです。台本で重要ポイントを作っておくことで、話を本筋に戻すことができます。

時間配分を間違えないようにする

事前に研修の時間配分のイメージをつけておきましょう。各トピックに必要な時間を計算しておきましょう。当日は、参加者のレベルや知識の差を考慮して、各トピックの重要度に応じて柔軟に時間配分を調整することが求められます。

実施中に時間が押してきた場合は、要点をまとめて伝えることで時間を節約できます。事前にタイムスケジュールを把握しておくことで、当日も焦ることなく進行が可能です。

台本が体に染み込むまで練習する

台本を反復練習することは、内容をしっかりと覚えるために効果的です。同じセリフや文章を何度も繰り返し練習することで、頭に叩き込むことができます。また、繰り返し練習することで、自然な口調や表現が身につきます。

台本を暗記することで、途中で詰まることなくスムーズに話せるようになります。台本を体に染み込むまで練習することで、演技やプレゼンテーションなどで自信を持って研修本番に臨めます。

社内研修で講師を成功させる準備

社内研修で講師を成功させる準備を3つ紹介します。

  • 台本を作っておく
  • 参加者からの質問を想定して回答を考えておく
  • トラブルに強いメンタルを作る

下記では、それぞれの準備項目について解説します。

台本を作っておく

何度も言ってますが、講師がメッセージや内容を明確に伝えるためには、台本を作成することが重要です。台本には、講師が話す内容や使用する資料などを詳細に記載します。台本には各トピックのタイムスケジュールも記載しておきましょう。

台本作成が面倒になって粒度の粗い台本で当日を迎える人も少なくありません。台本を作り込んでおかなければ当日焦ることになります。台本をどれだけ事前に作り込めるかが、社内研修を成功させる鍵となることでしょう。

参加者からの質問を想定して回答を考えておく

参加者からの質問に対応するために、講師は事前に回答を考えておくことが重要です。参加者が疑問や不明点を持っている場合、それに適切に答えることで研修の効果を高められます。質問に対する回答を事前に用意しておくことで、講師は自信を持って参加者に対応することができ、柔軟性も高まります。

トラブルに強いメンタルを作る

研修や場では予期せぬトラブルが発生することもあります。どんなに台本を作り込んでいたとしても、トラブルを完全に排除することは不可能です。トラブルが生じた際に適切に対処できるよう、ある程度の余裕を持って当日を迎えられるようしっかりと準備しましょう。トラブルに強いメンタルを作るには、社内研修講師としての場数を含むことも重要です。

まとめ

本記事では、社内研修の講師の役割や社内研修を成功させるコツについて解説しました。社内研修講師の役割を果たすためには事前準備が必要不可欠です。話し方や進め方を事前に頭に入れておくことで、本番に焦らなくて済みます。ぜひ本記事を参考にして、社内研修講師の役割を無事に全うできることを願っています。

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