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7.研修予算の策定のコツと事例

効果的な研修予算の策定のコツと相場・事例

はじめに

研修を成功させるためには、適切な予算を策定することが重要です。予算の策定が適切であれば、質の高い研修を実施でき、従業員のスキルアップや組織の成長に繋がります。また参加人数が増減する場合、予算の調整が必要です。この記事では、研修予算の策定のコツと相場、具体的な事例について詳しく解説します。

研修予算の策定のコツ

1. 目的と目標の明確化

まず、研修の目的と目標を明確にすることが重要です。これにより、必要なリソースや費用が明確になり、予算を適切に設定することができます。

  • 具体例:新しいシステムの導入に伴う操作研修の目的を「全社員が新システムを操作できるようにする」とし、そのために必要な研修内容や形式を決定する。

2. コスト要素の洗い出し

研修にかかるコスト要素をすべて洗い出します。これには、講師料、教材費、会場費、受講者の交通費や宿泊費、食費などが含まれます。

  • 具体例:外部講師を招く場合の講師料、研修資料の印刷費、会場を借りる場合のレンタル費用、遠方から参加する受講者の宿泊費などをリストアップする。

3. ベンチマークの活用

同業他社や同規模の企業の研修予算を参考にすることで、自社の予算策定に役立てます。ベンチマークを活用することで、過剰な予算や不足している予算を見極めることができます。

  • 具体例:同じ業界の他社が実施した類似研修の予算を調査し、自社の研修予算と比較する。

4. 見積もりの取得

外部講師や会場、教材などの費用見積もりを複数取得し、比較検討します。これにより、コストパフォーマンスの高い選択肢を見つけることができます。

  • 具体例:複数の外部講師から見積もりを取得し、費用対効果を比較して最適な講師を選定する。

5. 予備費の設定

予期しない費用が発生する可能性があるため、予備費を設定することが重要です。通常、総予算の10%程度を予備費として見込むことが一般的です。

  • 具体例:総予算が100万円の場合、10万円を予備費として設定し、予期しない支出に備える。

人数に応じた研修予算の相場

研修の相場は内容や形式、規模によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。

  • 外部講師の講師料:1日あたり10万円~50万円
  • 会場費:1日あたり5万円~20万円(場所や設備による)
  • 教材費:1人あたり1,000円~5,000円
  • 受講者の交通費・宿泊費:1人あたり1万円~5万円
  • 食費:1人あたり2,000円~5,000円

人数に応じた費用の変動を考慮して、予算を策定します。

具体的な事例

事例1:製造業の品質管理研修(20人の場合)

ある製造業の企業では、品質管理のスキル向上を目的とした研修を実施しました。20人参加の場合の予算は以下の通りです。

  • 講師料:30万円(外部講師2名、1日あたり15万円)
  • 会場費:10万円(2日間、1日あたり5万円)
  • 教材費:4万円(20人分、1人あたり2,000円)
  • 交通費・宿泊費:20万円(遠方からの参加者10名、1人あたり2万円)
  • 食費:8万円(2日間、20人分、1人あたり2,000円)
  • 予備費:7.2万円(総予算の10%)

総予算:79.2万円

事例2:製造業の品質管理研修(50人の場合)

同じ研修で参加人数が50人の場合の予算は以下の通りです。

  • 講師料:30万円(外部講師2名、1日あたり15万円)
  • 会場費:15万円(大規模な会場を3日間、1日あたり5万円)
  • 教材費:12.5万円(50人分、1人あたり2,500円)
  • 交通費・宿泊費:50万円(遠方からの参加者25名、1人あたり2万円)
  • 食費:25万円(3日間、50人分、1人あたり2,000円)
  • 予備費:13.25万円(総予算の10%)

総予算:145.75万円

事例3:金融機関のリスク管理研修(30人の場合)

ある金融機関では、リスク管理の重要性を再認識させるための研修を実施しました。30人参加の場合の予算は以下の通りです。

  • 講師料:40万円(外部講師1名、2日間、1日あたり20万円)
  • 会場費:8万円(2日間、1日あたり4万円)
  • 教材費:7.5万円(30人分、1人あたり2,500円)
  • 交通費・宿泊費:30万円(遠方からの参加者15名、1人あたり2万円)
  • 食費:12万円(2日間、30人分、1人あたり2,000円)
  • 予備費:9.75万円(総予算の10%)

総予算:107.25万円

事例4:IT企業のプログラミング研修(10人の場合)

あるIT企業では、従業員のプログラミングスキル向上を目的とした研修を実施しました。10人参加の場合の予算は以下の通りです。

  • 講師料:50万円(外部講師1名、3日間、1日あたり約16.7万円)
  • 会場費:8万円(3日間、1日あたり約2.7万円)
  • 教材費:2万円(10人分、1人あたり2,000円)
  • 交通費・宿泊費:15万円(遠方からの参加者10名、1人あたり1.5万円)
  • 食費:6万円(3日間、10人分、1人あたり2,000円)
  • 予備費:8.1万円(総予算の10%)

総予算:89.1万円

事例5:IT企業のプログラミング研修(40人の場合)

同じ研修で参加人数が40人の場合の予算は以下の通りです。

  • 講師料:50万円(外部講師1名、3日間、1日あたり約16.7万円)
  • 会場費:15万円(3日間、1日あたり5万円)
  • 教材費:10万円(40人分、1人あたり2,500円)
  • 交通費・宿泊費:60万円(遠方からの参加者40名、1人あたり1.5万円)
  • 食費:24万円(3日間、40人分、1人あたり2,000円)
  • 予備費:15.9万円(総予算の10%)

総予算:174.9万円

まとめ

効果的な研修を実施するためには、適切な予算の策定が不可欠です。研修の目的と目標の明確化、コスト要素の洗い出し、ベンチマークの活用、見積もりの取得、予備費の設定などのコツを活用することで、質の高い研修を実現するための予算を策定できます。また、参加人数に応じて予算を調整することで、効率的に予算を管理することができます。具体的な事例や相場を参考に、自社の研修予算の策定に役立ててください。適切な予算を設定することで、研修の効果を最大限に引き出し、組織全体のスキル向上と業績改善に繋げることができます。上と業績改善に繋げることができます。

また料金が一律な研修や助成金を活用することで、全体的な予算の確保がしやすくなる可能性があります。キューズフルの研修は1人あたりの研修料金が一律かつ人材開発支援助成金の申請代行も一括サポートしているため、ぜひ一度お気軽にご相談くださいませ。

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