企業研修後に上司や講師に対してお礼状を送るか迷っている人もいるかと思います。お礼状を送る際には、マナーや書き方に注意する必要があります。そこで本記事では、企業研修のお礼状の書き方やマナー、注意点などを解説します。企業研修を受けた人はぜひ参考にしてみてください。
企業研修のお礼状を出す理由
企業研修のお礼状を出す理由を2つ紹介します。
- 感謝の気持ちを伝えるため
- 良好な人間関係を築くため
- 今後も継続的な協力関係を築くため
下記では、それぞれの理由について解説します。
感謝の気持ちを伝えるため
企業研修によって、新たな気づきを得ることができたかと思います。新たな学びを提供してくれた講師や上司に対して感謝の気持ちを伝えましょう。お礼状を受け取った側は、自分の努力が認められたと感じ、嬉しい気持ちになることでしょう。
企業研修は、自己成長やスキルアップにとって貴重な機会です。研修内容や講師の知識・経験によって、新たな知識やスキルを習得できたかと思います。研修を受けることで自己成長に繋がったことに感謝の気持ちを伝えましょう。
良好な人間関係を築くため
お礼状を送ることは、今後上司や講師と良好な人間関係を築くことにおいて重要な意味を持ちます。お礼状を送らなければ、感謝の気持ちが届かず、講師からすると役に立っているのか不安な気持ちになってしまいます。
お礼状を通じて、講師への信頼を示せます。礼儀正しさや誠実さを感じてもらうことができます。良好な関係性を維持できれば、今後もまた研修をお願いすることもできることでしょう。今後の業績や利益のアップに繋がります。
今後も継続的な協力関係を築くため
信頼関係があると、今後の協力や連携が円滑に行われやすくなります。お礼状を通じて、今後の協力や提携についての意向を示すことも可能です。研修の感謝の中で、今後も共同で何かを進めていく意欲を伝えることで、新たなプロジェクトや協力関係の可能性を広げることができます。
企業研修のお礼状のマナー
企業研修のお礼状のマナーを2つ抑えておきましょう。
- 相手を敬う
- お礼状は3日以内に送る
- できれば手書きで送る
下記では、それぞれのマナーについて解説します。
相手を敬う
企業研修を受けた側は、教えてもらった立場です。時間を割いて自分に教えていただいたという気持ちを忘れず、相手に敬意を払ってお礼状を書きましょう。〇〇様と書くことで、相手に対する尊敬の意を示すことができます。
ビジネス文書やメールを作成する際には、相手の名前を正確に書くことが重要です。二重敬語にならないよう、正しく敬語表現を使うようにしましょう。
お礼状は3日以内に送る
企業研修を受けた際には、3日以内にお礼状を送ることが大切です。お礼状は、受けた研修に対する感謝の気持ちを伝えるために重要な手段です。研修を提供してくれた企業や講師に対して感謝の気持ちをなるべく早く伝えるようにしましょう。
より早くお礼状を送った方が、より感謝の気持ちが鮮明に伝わり、相手にとっても喜ばしいものとなります。また、研修後に期間を空けてしまうと、研修の内容を忘れてしまい、感謝の気持ちも薄れてしまいます。そのため、企業研修のお礼状は最低でも3日以内に送ることが望ましいです。
できれば手書きで送る
手書きのお礼状が一般的に好意的に受け取られます。手書きのお礼状は、時間と手間をかけて書いたことが相手にも伝わります。ただし、メールでお礼をすることが慣習になっている場合もあります。メールでお礼する場合には手書きは不要です。環境に応じて適切に使い分けていきましょう。
企業研修のお礼状の種類
企業研修のお礼状の種類は2つあります。
- 便箋
- メール
下記では、それぞれの種類について解説します。
便箋
企業研修のお礼状では、一般的に便箋を使用することが多いです。便箋は、シンプルで清潔感のあるデザインが特徴であり、ビジネスシーンにふさわしい印象を与えます。また、便箋は手書きのメッセージを書くのに適しており、感謝の気持ちを伝えるのにぴったりです。
手書きのメッセージは、相手に対する真摯な思いやりを表現することができます。便箋を使うことで、お礼状の内容がより一層心温まるものになるでしょう。また、便箋は通常シンプルなデザインのため、メッセージが主役となります。相手に対する感謝の気持ちを伝える際には、便箋を使って手書きのお礼状を書くことをおすすめします。
メール
お礼状は便箋が基本ですが、昨今はIT技術が進歩してきたため、メールでお礼を伝えることも増えています。お礼を出す相手との関係性により、適切に使い分けるようにしましょう。メールでお礼を伝える際も、便箋と同様に、気持ちが伝わるメッセージにすることが重要です。
企業研修のお礼状に記載すべき4つの項目
企業研修のお礼状を書く際には、次の4つの項目を記載することが重要です。
- 感謝の気持ち
- 研修で学んだこと
- 講師の今後の活躍を祈る
- 差出人の情報
下記では、それぞれの項目について解説します。
感謝の気持ち
企業研修のお礼状では、感謝を述べる文章を入れるようにしましょう。感謝を述べる文章を冒頭に1回、末尾に1回入れることで、より感謝の気持ちが伝わります。「ご多忙の中ご指導賜り、誠にありがとうございました。」のような表現を入れましょう。
お礼状の目的は、講師に対して感謝の気持ちを伝えることです。感謝の気持ちを伝える文章が抜けていたら元の子もありません。また、形式的な言葉ではなく、自らの言葉で感謝の気持ちを文章で表現することで、相手にもその気持ちが伝わることでしょう。
研修で学んだこと
企業研修のお礼状では、研修で学んだことを入れるようにしましょう。何に対して感謝しているのかを伝えましょう。「研修を通じて、〇〇について深く学ぶことができ、大変勉強になりました。」のように表現します。研修で学んだことをより具体的に伝えることで、講師にとってのフィードバックにもなります。
研修のテーマに合わせて学んだ内容は異なるかと思います。お礼状をテンプレート化することは控えましょう。研修を通して為になったこと、印象に残ったことを伝えましょう。
講師の今後の活躍を祈る
企業研修のお礼状では、講師の今後の活躍を祈る文章を入れるようにしましょう。感謝の気持ちだけでなく相手の幸福を願う一文を入れることで、相手への思いやりの気持ちが伝わります。「〇〇様のより一層のご活躍を心よりお祈り申し上げます。」のように表現します。
差出人の情報
企業研修のお礼状では、差出人の住所、氏名、アドレスを忘れず入れるようにしましょう。外部講師に依頼している場合は、会社名も合わせて記載します。また、お礼状を書いた日付も忘れずに記載しましょう。
企業研修のお礼状の例文
企業研修でのお礼状の例文を下記に示します。お礼状の書き方に悩んでいる人は、下記の例文を参考にしてみてください。
拝啓、〇〇様 いつもお世話になっております。 先日は、〇〇研修にて、ご多忙の中ご指導賜り、誠にありがとうございました。 研修を通じて、〇〇について深く学ぶことができ、大変勉強になりました。 研修で得た成果を会社での業務に活かしていきたいと思っております。 また、このような機会がある際には、ぜひ参加させていただきたいと考えております。 改めて、お忙しい中、充実した研修をご提供いただき、誠にありがとうございました。 末筆ではございますが、〇〇様のより一層のご活躍を心よりお祈り申し上げます。 略儀ながら、書中をもちましてお礼とさせていただきます。 令和〇年〇月〇日 アドレス:〇〇 住所:〇〇 会社名:〇〇 氏名:〇〇 |
企業研修のお礼状を書く際の意識すべきポイント
企業研修のお礼状のイメージを掴んだところで、次は企業研修のお礼状を書く際の意識すべきポイントを把握しましょう。下記4点を意識してみてください。
- わかりやすい件名にする
- 簡潔に書く
- 丁寧な表現を心がける
- 得られた学びを書く
下記では、それぞれのポイントについて解説します。
わかりやすい件名にする
お礼メールで送る場合、メールの件名は何にすれば良いのか迷う人もいるかと思います。件名には、何に対するお礼なのかをわかるような件名にしましょう。「〇〇へのお礼」という表現にすると良いでしょう。
簡潔に書く
感謝の気持ちを伝えようとするあまり、お礼の文言があまりにも長すぎると、講師は読むことに時間を割かれてしまいます。講師の時間を奪わないためにも、お礼状には、伝えたいことを簡潔にまとめるようにしましょう。
逆に長く書きすぎると何を伝えたいのか分からなくなってしまう場合があります。伝えたいことを簡潔に書くことは、双方にとってメリットがあります。
丁寧な表現を心がける
丁寧で礼儀正しい表現を心掛けましょう。フォーマルな敬語や表現を使うことで、感謝の気持ちを適切に伝えることができます。たとえ、親しい間柄であったとしても、お礼状として送るときには、丁寧な表現を心がけましょう。
得られた学びを書く
得られた学びを具体的に書くことで、講師に何が良かったのかが伝わります。講師は研修がしっかりと伝わっているのか気にしている人も多いです。そこで、ちゃんと研修内容が伝わっており、特に学びになったポイントとしてお礼状で書くことで、講師も伝わったことが確認できて安心できます。
企業研修のお礼状を送る際の見直しポイント
提出する前にもう一度お礼状を見直してみましょう。企業研修のお礼状を送る際の見直しポイントを4つ紹介します。
- 宛先が正しいか
- 差出人情報が正しいか
- 誤字脱字がないか
- 適切な言葉遣いができているか
下記では、それぞれのポイントについて解説します。
宛先が正しいか
手紙やメールを送る際には、宛先の情報が正確に記載されているかを確認することが重要です。宛先の情報を間違えてしまうと、講師にお礼状が届いていないことになりかねません。お礼状を心を込めて書いても、相手に伝わらなければ意味がありません。宛先のミスがないように、確認しましょう。
差出人情報が正しいか
差出人の氏名や会社名が正しいかどうかも確認しましょう。氏名や会社名を誤っていると、講師は誰からのお礼状なのか分かりません。他の人からのお礼状かもしれないと、誤解を与える可能性もあります。差出人情報は、事前に正確な情報をテンプレートとして用意しておき、そのまま記載できるようにしておくことで、ミスを減らせます。
誤字脱字がないか
文章を最後まで書き終えたら、誤字脱字がないか確認しましょう。誤字脱字があると適当に作成したかと思われてしまい、感謝の気持ちの伝わり方が半減してしまいます。誤字脱字を確認するには、自らの目で確認すると同時に、声に出して読み上げてみることをおすすめします。
また、誤字脱字チェックするWebサービスもあるので、ツールを活用して誤字脱字をチェックすることも良いでしょう。ただし、手書きの場合にはツールを活用することができないので、自分の目や声で確認することが大切です。
適切な言葉遣いができているか
相手に対する感謝の気持ちを伝えるためには、丁寧な言葉遣いが重要です。相手に対して敬意を示すためにも、適切な敬語を使用することが大切です。敬語表現は誤って使用している人も多く、敬語表現が正しく使えているか事前に確認することをおすすめします。
まとめ
本記事では、企業研修のお礼状の書き方やマナー、注意点などを解説しました。企業研修のお礼状の書き方が理解できたかと思います。正しい書き方でお礼状を作成して、研修から3日以内にお世話になった講師へお礼状を送りましょう。心のこもったお礼状が講師に届き、講師と良好な関係を築いていけることを願っています。
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