就業規則および賃金規程とは?
「就業規則」および「賃金規程」は、企業において労働条件や賃金に関するルールを明確に定めた文書です。これらの規則は、従業員の労働条件を統一的に管理し、企業と従業員の間で働くルールを共通理解するために非常に重要な役割を果たします。
就業規則とは
「就業規則」は、企業が従業員に対して提示する労働条件や社内規則をまとめた文書です。日本の労働基準法では、常時10人以上の労働者を使用する事業場は、就業規則を作成し、従業員に周知させる義務があります。就業規則には以下の内容が記載されます。
就業規則の主な内容
- 労働時間:所定労働時間、休憩時間、休日
- 休日・休暇:有給休暇や特別休暇の規定
- 給与・賃金の支払い方法:給与の計算方法、支払い日
- 解雇や退職に関するルール:退職や解雇の条件
- 職場内でのルールやマナー:服装規定や職場の秩序に関する内容
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賃金規程とは
「賃金規程」は、従業員の賃金に関する詳細なルールを定めた文書です。賃金規程は、給与や手当、賞与、残業代の計算方法など、賃金に関するすべての事項を明確にし、従業員に対する給与の支払いが透明で公正であることを示します。
賃金規程の主な内容
- 基本給の計算方法
- 残業手当、休日手当、深夜手当の規定
- 賞与や昇給に関する規定
- 交通費などの諸手当
- 賃金の締め日と支払日
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助成金申請における就業規則と賃金規程の必要性
助成金申請においては、企業が従業員に対して行う研修や訓練が、就業時間内に実施されているか、賃金が適切に支払われているか確認する必要があります。そのため、研修期間中に適用されている就業規則および賃金規程が必要となります。特に、以下の情報が確認されます。
確認される主なポイント
- 所定労働日と所定労働時間:研修期間中の従業員の勤務スケジュールが通常の業務とどのように異なるか。
- 賃金支払いの方法:研修期間中の労働時間に対する給与がどのように支払われるか。
- 休暇や残業の取り扱い:休暇取得や、残業が発生した場合の対応。
これにより、助成金申請に必要な研修の実施が適切に行われていることを証明できます。
どのタイミングで回収するのか?
就業規則および賃金規程は、研修が始まる前に回収し、支給申請時に提出します。特に、研修期間中の所定労働日や労働時間が重要であり、その期間に適用している就業規則や賃金規程が必要なため、以下のタイミングでこの書類を回収します。
- 計画届申請の3ヶ月~1か月半前:受講者の訓練実施期間中の所定労働日及び所定労働時間等の確認します。
書類の提出方法
書類の提出方法は2通りあります。
- メールでの提出:弊社担当者または「info@cuseful.co.jp」宛に、必要書類を添付し送信してください。
- 郵送提出:書類は下記住所まで郵送にてお送りいただけます。
【郵送先住所】
〒530-0038 大阪府大阪市北区紅梅町4-23 TM南森町ビル2F
株式会社キューズフル 研修・助成金サポート事務局 宛
よくあるご質問
Q. 就業規則と賃金規程はすべての企業で必要ですか?
A. 10人以上の従業員を雇用している事業場は、労働基準法により就業規則を作成し、従業員に周知する義務があります。賃金規程も、賃金に関するルールを明確にするために重要です。
Q. 研修期間中の就業規則が必要なのはなぜですか?
A. 助成金申請において、実施している研修や訓練が、就業時間内に実施されているか、賃金が適切に支払われているか確認するため、研修期間中に適用される就業規則が必要です。
Q. 就業規則の変更があった場合はどうすればいいですか?
A. 研修期間中に就業規則の変更があった場合は、変更後の規則を提出してください。
Q. パートタイム労働者にも就業規則は適用されますか?
A. パートタイム労働者にも、労働条件に応じた就業規則が適用されます。また就業規則には、フルタイム労働者とパートタイム労働者それぞれの条件が記載されることが一般的です。
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