【企業研修Vol.3】企業研修の種類をテーマ、実施場所、手法、対象者別に解説

企業研修にはどのような種類があるのでしょうか。さまざま企業研修の種類を知り、自社に適した形で実施することが重要です。そこで本記事では、企業研修の種類をテーマ、実施場所、手法、対象者別に分けて解説します。企業研修について幅広く知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

企業研修のテーマ別の10種類

企業研修のテーマを10種類紹介します。

  • ビジネスマナー研修
  • ロジカルシンキング研修
  • コミュニケーション研修
  • リーダーシップ研修
  • マネジメント研修
  • コンプライアンス研修
  • ハラスメント研修
  • ITスキルアップ研修
  • チームビルディング研修
  • コーチング研修

下記では、それぞれのテーマについて解説します。

ビジネスマナー研修

ビジネスマナー研修では、新入社員向けに実施されることが多い企業研修です。ビジネスにおいては、相手への敬意や礼儀正しさが求められます。ビジネスエチケットを理解し、適切な態度や行動を取ることで、信頼関係の構築やビジネスパートナーとの良好な関係構築が可能となります。

他者とのコミュニケーションにおいても、ビジネスエチケットを守ることで円滑な関係を築くことができます。

ロジカルシンキング研修

ロジカルシンキング研修は、企業の従業員が論理的思考力を向上させるための研修です。この研修では、従業員が問題解決や意思決定を行う際に、論理的な思考方法を身につけることを目指しています。

具体的には、論理的思考の基礎を学び、論理的な議論の構築方法やデータ分析の手法を習得します。これにより、従業員は論理的な思考を通じて、より効果的な意思決定や問題解決ができるようになります。ロジカルシンキング研修は、組織全体の能力向上に貢献するだけでなく、個々の従業員のキャリア発展にも役立つ重要な研修です。

コミュニケーション研修

コミュニケーション研修は、コミュニケーションに関する基本的な原則や重要性について学び、効果的なコミュニケーションの方法を身につけることを目的としています。また、コミュニケーションの障害や問題点を分析し、それらを解消するための具体的な方法やツールについても学びます。

リーダーシップ研修

リーダーシップの基本原則を学ぶことは、組織内でのリーダーシップの役割や責任を理解するために重要です。リーダーシップの基本的な概念や原則を学ぶことで、リーダーとしての役割を適切に果たすことができます。

リーダーシップを発揮するには、組織に対して積極的に働きかけるべく、コミュニケーションやチームビルディングのスキルを向上させることも重要です。

マネジメント研修

マネジメント研修は、マネジメントの基本的なスキルや重要性について学び、自身のリーダーとしての能力を向上させることです。組織の目標を達成するよう、スケジュールを管理できるよう、チームメンバーをマネジメントするスキルを習得します。

コンプライアンス研修

コンプライアンス研修は、企業の従業員に対して、法令や倫理に基づいた行動の重要性を理解させるための研修です。具体的な法律や規則に関する知識を提供し、従業員が適切な行動を取るための基礎を築きます。

従業員は企業のルールや規制を遵守し、法的なトラブルや倫理的な問題を回避することができます。また、コンプライアンス研修は、企業の信頼性や社会的責任を高めるためにも重要な役割を果たします。

従業員が法令や倫理に則った行動を取ることで、企業は社会からの信頼を得ることができます。さらに、コンプライアンス研修は、企業の社会的な責任を果たすための一環として、社会的な要求に応えることもできます。

ハラスメント研修

ハラスメントとは、他者に対して嫌がらせや迷惑をかける行為のことです。種類としては、セクシャルハラスメントやパワーハラスメントなどがあります。ハラスメント研修では、無意識のうちにハラスメントをしてしまわないように何がハラスメントに当たるのかを理解し、発生防止に努めます。

ITスキルアップ研修

ITスキルアップ研修では、IT技術を扱える人材へ育成する研修です。昨今では、業務の効率化のためにITツールを活用することが必須となっています。ITスキルを活用することで、業務効率が何倍にも上昇することもあります。

チームビルディング研修

チームビルディング研修は、チームメンバー同士の信頼関係を築くための研修です。この研修では、コミュニケーションスキルの向上や協力関係の構築を目指します。チームビルディング研修は、チームの目標達成能力を高めるために行われます。

具体的には、チームメンバー同士がお互いを理解し、信頼し合うことで、円滑なコミュニケーションが図られます。また、協力関係の構築により、チーム全体のパフォーマンスが向上し、目標達成に向けた努力がより効果的になります。チームビルディング研修は、チームメンバーのモチベーション向上や結束力の強化にも寄与します。

コーチング研修

コーチング研修は、組織内の従業員の能力やパフォーマンスを向上させるための指導方法を学ぶ研修です。コーチングの基本的な技術を習得することが目的となります。具体的には、コミュニケーションスキルやフィードバックの方法など、コーチングに必要なスキルやテクニックを体系的に学びます。

コーチング研修は、従業員の自己成長や自己啓発を促進するための手法としても活用されます。

企業研修の実施場所別の2種類

企業研修の実施場所は大きく2種類に分類されます。

  • 社内研修
  • 社外研修

下記では、それぞれの実施場所について解説します。

社内研修

社内研修とは、外部に頼らずに会社内のスタッフが研修を行うことを指します。たとえば、社内で得意なテーマの人や人事部、管理職、経営層などが講師を務めます。社内独自の内容で研修を行うことで、個人や組織のスキルやパフォーマンスを向上させると同時に、企業文化の浸透、価値観の醸成も行います。

社外研修

社外研修は、外部の専門家や講師を招いて行われる研修のことです。社内の枠にとらわれず、新たな視点や知識を得ることができるため、自社の成長や改善に役立ちます。外部の専門家や講師は、他の企業や業界の事例を学ぶことができるため、自社の課題や課題解決のヒントを得ることができます。

また、他の企業や業界の成功事例を学ぶことで、自社の戦略やビジネスモデルの改善にも役立ちます。社外研修は、社内の限られた情報や経験にとらわれず、広い視野で学ぶことができるため、組織全体の成長や競争力の向上に貢献します。

企業研修の手法別の種類

企業研修の手法には主に6種類あります。

  • OJT
  • Off-JT
  • ロールプレイ
  • グループワーク
  • e-ラーニング
  • オンライン

下記では、それぞれの手法について解説します。

OJT

OJTとは、職場での実践的な研修方法のことです。OJT研修では、新入社員や未経験者が実際の業務を通じて、先輩や上司から直接指導を受けながら学びます。実際の業務に携わりながらスキルや知識を習得することができるため、非常に効果的な研修方法とされています。

理論だけでなく実践的な経験を通じて学ぶことができるため、より実践的なスキルや知識を身につけることができます。また、先輩や上司からの直接指導を受けることで、より具体的なアドバイスやフィードバックを受けることができます。

OJTは、新入社員や未経験者が早く業務に慣れることができるだけでなく、職場の雰囲気や文化を理解することもできます。そのため、OJTは企業にとっても非常に有益な研修方法と言えます。

Off-JT

Off-JTとは、オフィスでの業務から離れて行われる研修のことです。具体的には、社外での研修やセミナー、ワークショップなどが含まれます。Off-JTは、参加者に新たな知識やスキルを習得する機会を提供し、彼らの成長や組織の発展に寄与します。

オフィスの環境から離れることで、参加者は日常業務に追われることなく、集中して学ぶことができます。また、社外の研修やセミナーに参加することで、他の企業や業界の知見を得ることができ、新たなアイデアや視点を持つことができます。Off-JTは、個人のスキルアップだけでなく、組織全体の成長にも貢献する重要な取り組みです。

ロールプレイ

ロールプレイは、研修を通じて実際の経験を積むことができる研修方法です。参加者は、自分が特定の業務を実際に経験することで、その業務を遂行させるコツを学ぶことができます。

参加者は、他の役割を演じることで、他の人の立場や視点を理解することができ、チームワークや協力の重要性を学ぶことができます。ロールプレイはリアルな状況を再現するため、参加者は実際の業務で直面するであろう問題や課題に対して、実践的な解決策を模索することができます。

グループワーク

グループワークは、複数の人が一緒に協力して課題を解決する方法です。参加者はお互いに意見を交換し合い、アイデアを出し合うことができます。グループワークは、個人のアイデアや能力を集めることで、より良い結果を得ることができる手法です。

グループ内では、各人が役割を分担し、リーダーシップを発揮する必要があります。リーダーシップを発揮することで、グループの方向性を示し、進行をスムーズにすることができます。

e-ラーニング

e-ラーニングは、インターネットを通じて行われる学習方法です。特定の場所にとらわれず、自分の好きな時間や場所で学習できます。パソコンやスマートフォンを使って学習するため、自分のペースで進めることができます。e-ラーニングは、現代の忙しい生活に合わせた柔軟な学習方法として、ますます人気が高まっています。

オンライン

オンライン研修は、Web会議システムを活用して遠隔で行うリアルタイム性の研修方法です。通常の研修とは異なり、場所に制約されずに受講できます。オンライン研修では、SkypeやZoom、GoogleMeetなどのツールを活用して、実施されることが多いです。

オンライン研修では、参加者同士や講師とのコミュニケーションをオンライン上で行うことができます。これにより、受講者同士の意見交換や質問、講師とのディスカッションがスムーズに行えます。オンライン研修は、柔軟性と効率性を兼ね備えた研修方法と言えます。

企業研修の対象者の4種類

企業研修の対象者は主に4種類に分類されます。

  • 新入社員
  • 若手社員
  • 中堅社員
  • 管理職

下記では、それぞれの対象者について解説します。

新入社員

新入社員は、まだ企業の業務やルールに慣れていないため、基礎的な研修が必要です。新入社員が会社の業務やルールを理解し、効率的に仕事を進めるために必要な研修を実施します。具体的には、ビジネスマナー研修やIT基礎スキル研修などです。

基礎的な研修では、業務の流れや手順、社内システムの使い方などを学びます。また、新入社員は、社内の文化や価値観を理解するための研修も必要です。これは、会社の風土や共通の価値観を理解し、チームとの協力やコミュニケーションを円滑に行うために重要です。

若手社員

若手社員は経験が浅いため、業務に関する特定のスキルや知識を身につける必要があります。若手社員が成長することで、会社の将来的な業績アップに繋がります。若手社員向けに取り入れたい研修としては、モチベーションの向上、自立心や主体性の向上を目的としたものです。

若手社員は新しいアイデアや視点を持っていることが多いため、創造性やイノベーションの促進が期待できます。組織全体の成長や競争力を高めるためには、若手社員の行動力や創造力が必要不可欠です。

中堅社員

中堅社員は、組織内で一定の経験とスキルを持っており、リーダーシップの役割を果たすことが求められます。彼らは上司や部下と円滑なコミュニケーションを取り、チームの調和を図ることが重要です。

また、彼らは組織のビジョンや戦略を理解し、それを実現するための具体的な行動計画を立てる能力が求められます。中堅社員は、組織内での重要な役割を担っており、経験とスキルを活かして組織の目標達成に貢献することが期待されています。

管理職

管理職は人材や成果を管理する役割を担っています。管理職向けの研修では、部下に適切な指導を行い、フィードバックや助言を提供することで部下の成長を促すための方法論を学びます。

彼らは部下の強みや課題を把握し、適切なサポートを提供することで、個々の能力を最大限に引き出すことを目指します。さらに、管理職は組織内外の関係者とのコミュニケーションを円滑に行い、会社の利益や目標達成に向けて協力を促進する役割も担っています。

企業研修を実施する3ステップ

企業研修を実施する流れを3つのステップに分けて紹介します。

  • 研修の目的を決定する
  • 研修に向けて準備する
  • 研修を実施し、効果を測定する

下記では、それぞれのステップについて解説します。

研修の目的を決定する

研修を実施する際には、まず目的を明確にし、どのような成果を得たいのかを明確にします。会社内で強化すべきポイントを発見し、目的や対象者を決定します。

研修に向けて準備する

研修の目的と対象者を決定したら、目的達成のために必要なことを準備します。適切な研修の実施方法や研修期間を設定し、それに伴って研修予算も決定します。

研修を実施し、効果を測定する

研修を実施したら、研修の目的を達成できたかどうかの効果を測定します。研修の効果測定の方法として、「カールパトリックの4段階評価」が挙げられます。効果測定を行うことで、次回の研修に活かすことができます。

カールパトリックの4段階評価について詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。

参照:カークパトリックの「4段階評価モデル」

まとめ

本記事では、企業研修の種類をテーマ、実施場所、手法、対象者別に分けて解説しました。さまざまな角度から企業研修の知識が身についたかと思います。幅広い知識を習得して、その中から自社に適した研修内容を決定していきましょう。

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