【社内研修Vol.9】新入社員研修の目的・内容の事例をご紹介!【社内教育担当者必見】

【社内教育担当者必見】新入社員研修の目的・内容の事例をご紹介!

新入社員研修を企画する際に、『教えたい内容は沢山あるけれども、研修に使える時間が多く設けられない』『研修の効果性を高められる内容やコンテンツの作り方が分からない』という悩みを抱えている教育担当者の方が多くいらっしゃいます。

この記事では、新入社員研修の目的と内容を確認しながら、効果的な研修を実施するために活用できる研修企画のコツや一般的な研修内容の事例をご紹介します。

新入社員研修の目的

新入社員研修の目的

新入社員研修を企画する際は、受講者が新入社員が新卒社員か中途社員かによって、研修の内容の目的や内容は変わってきます。

それぞれの場合に合わせた研修目的を達成することが必要です。

以下で新卒社員の場合と中途社員の場合の主な研修目的について記載しているので確認してみましょう。

~新卒社員の場合~

新卒向けの新入社員研修の目的は、以下の4つを通じて『新入社員の成長、戦力化を促進すること』が多いです。

①社会人としての自覚を持つ

正社員経験のない新入社員は、ビジネスパーソンの感覚よりも消費者感覚、学生感覚がまだ強いため、下記の内容を通して社会人やビジネスのプロフェッショナルとしての意識付け(マインドセット)をすることが大切です。

≪主な研修目的≫
  • プロのビジネスパーソンとして仕事への姿勢を教える
  • リアリティショックやギャップ、壁に対する心構えを教える

②会社の風土に馴染む

組織に馴染むためには、会社の沿革や価値観、人、言葉への理解が必要になります。

≪主な研修目的≫
  • 企業のミッションやビジョン、沿革などを教える
  • 社風や意思決定や業務スタイルなどの暗黙知を共有する
  • 業界用語や社内用語を教える
  • 社員の顔や名前を共有する

③ビジネスパーソンとして必要な基礎的なスキルを身に付ける

新入社員が学ぶ基礎的スキルは、お客様や社内との信頼関係をつくるための基盤になります。

現場でのOJT研修や業務をスムーズに進めるために、以下のような社会人の基礎スキルは初期教育で身に付けるようにしましょう。

≪主な研修目的≫
  • 社会人として求められる基本的なビジネスマナーを教える
  • 社内外のコミュニケーションの取り方や報連相について教える
  • 自社で導入されているツールの使い方を教える
  • 基本的なパソコン操作やコンプライアンスを教える

④職種や業務に応じた「成果を上げるために必要なスキル」を身に付ける

現場でのOJT研修にスムーズに入っていくために、配属先の職種や仕事内容に応じた研修を実施しましょう。

≪主な研修内容≫
営業職商品・サービスへの理解、セールスステップ、ヒアリングスキル、プレゼンテーション能力
企画職基本的なマーケティングの原理原則や知識、企画書の作成方法
事務職自社の業務フローに関する知識、各プロセスでの操作方法
エンジニア職システムやプログラミングの知識

~中途社員の場合~

中途採用の主な研修目的は、『具体的な業務の習得や企業の描くビジョンの共有、業務の目的の理解や既存社員とのコミュニケーションの活発化』です。

企業内で行える研修がほとんどですが、新入社員の年齢や役職によって外部機関に階層別研修を依頼することもあります。

新入社員研修にかけるべき期間は?

新入社員研修にかける期間は企業によって異なりますが、基本的には、マインドセット研修やビジネスマナー研修などの全体研修は2週間から長くても2,3カ月程度、OJT研修には半年から1年実施する企業が多いです。

新入社員研修は期間よりも目的を達成できるかが重要なので、新入社員に習得させたい内容を重視するようにしましょう。

研修内容の組み立て方

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新入社員研修の内容を組み立てる際は、よくある事例をそのまま真似るのではなく、参加者の状況や会社が抱えている問題によって、最適な研修カリキュラムを組み立てることが大切です。

以下に研修内容を立てる時のおすすめの手順を記載しているので確認してみましょう。

ステップ①現場が求めていることや発生している問題等について社内でヒアリングを行う
ステップ②新入社員研修の具体的な目的と目標を設定する
ステップ③各部署のスケジュールを考慮して研修期間を設定する
ステップ④研修の目的や目標達成に最適な研修手法を調査する
ステップ⑤具体的な研修カリキュラムを組み立てる

新入社員研修の形式

新入社員研修には様々な手法が活用されます。特に利用されることが多いのが以下の7種類なので確認してみましょう

①座学型

学校の教室で行われる授業のように、講師の話を聞きながら学ぶ研修です。

②グループワーク型

グループワークは文字通り、研修の参加者がグループになって行う研修です。

出題された課題に関して話し合い、プレゼンを行うものや、グループで協力しながら作業を行う内容が多く、グループワークを行うことで、グループ内でのコミュニケーションの取り方や、一人ひとりの特性についても確認することができるので、新入社員の個性を把握する目的でも活用されます。

③ロールプレイ

ロールプレイは、実際のビジネスシーンを想定して様々な役割を参加者が演じることで、業務上の立ち振る舞いや適切な行動を学ぶ研修です。場面毎でとるべき行動を身体で覚えられることが特徴で、主にビジネスマナー研修や営業研修などで利用されます。

④レクリエーション型

レクリエーションは脱出ゲームや野外研修など、新入社員がチームになってゲームを行う研修です。

コミュニケーションが活発になり、チームで1つの目的を達成する達成感を実感することができるため、新入社員同士の団結力を高める目的で実施することが多いです。

⑤ケーススタディ型

実際の事例を用いながら、解決方法や最善な行動について考える研修です。

他人事ではなく自分事として捉えて考えることが大切なので、参加者に該当しそうな内容を事例として持ち出すと良いでしょう。

⑥OJT

OJTとは職業内研修のことで、実際の業務を実践しながら必要な知識やスキルを身に付ける研修方式のことを指します。

上司や先輩社員などが指導担当として配置され、業務の流れや使用するツールの操作方法、企業が扱う商品やサービス、ビジョンなどを実践の中で教えていきます。

実際の業務をしながら研修を行うため、研修後は即戦力として早期活躍ができるでしょう。

ただし、研修のために指導担当の社員のリソースが割かれるため、部署全体の業務配分を変更する必要もあるので注意しましょう。

⑦eラーニング

新入社員研修は知識やスキルのインプットが中心になるため、eラーニングとの相性が良いため、eラーニングを新入社員研修に導入する企業も増えています。

しかし、新入社員研修の中には名刺の渡し方や挨拶など、実践することで習得する研修内容も多くあるため、全ての研修をeラーニングで行うというのではなく、内容によってeラーニングを効果的に活用する方が良いでしょう。

OJT研修とOFF-JT研修の違いについては、以前の記事をご紹介いたしますので、ぜひご覧ください。

【社内研修Vol.7】OJT研修とOFF-JT研修の違いから読み解く!OFF-JT研修の必要性とは

新入社員研修を効果的にするコツと注意点

【新入社員研修を効果的にするコツと注意点】のキャッチ画像

研修業界の有名な法則として、「4:2:4の法則」というものがあります。

これは、研修成果に影響を与える要素が、「研修前:4割、研修中:2割、研修後:4割」に分かれるというものです。

研修前後の動きが研修成功の可否に大きく関わるため、以下に記載した新入社員研修の効果性を高めるためのポイントを確認しましょう。

~研修前編~

①OJTをしっかり設計する

現場配属後のOJT研修を行う際に研修内容や質などが現場に任せきりとなってしまい、結果的に成長の停滞やバラつき、早期離職の原因となってしまうこともあります。

人事担当と現場担当者が過去実績を共有しながら育成計画のフォーマットの準備や作成をして全体研修後に行うOJT研修の品質を上げていきましょう。

~研修中編~

②業務の意味を具体的に教える

業務内容を教えるだけの研修を行ってしまうと、配属後、仕事に価値や意義を見出せず、入社後のモチベーションが著しく低下する恐れがあります。

新入社員研修で具体的な業務について教える際には、1つ1つの業務の意味を説明し、最終的にどのようにして会社や社会の利益になるかをしっかりと教え、新入社員に自身が仕事する意味を自覚させることが重要です。

③指摘だけでなく改善点も伝える

新入社員がミスをした場合は、指摘するだけではなく改善点も伝えるようにしましょう。また、物事の因果関係を踏まえた課題解決力を養うために改善点を一緒に考えることも有効です。

ミスを指摘するだけで改善点を伝えないと、新入社員から思考する機会を奪ってしまうことになってしまうので注意しましょう。

~研修後編~

④研修後には効果測定と改善を行う

研修が終了したら、テストやレポートなどで受講者の習熟度を測定しましょう。効果測定を行うことで、研修の内容が効果的かどうかを確認することが出来ます。

また、研修後に新入社員を一定期間経過観察することで、研修が実際の業務にどのくらい影響を与えているかを確認することができます。研修後の効果測定や経過観察でデータが収集できたら、PDCAサイクルを回して次回研修に向けて研修内容の改善を図りましょう。

研修毎に効果測定と改善を行うことにより、将来的に更なる効果を発揮できる研修を行うことが可能です。

⑤現場配属後も、人事部門からフォローを行なう

現場配属後にOJT指導者には打ち明けづらい悩みも出てくることでしょう。

早期離職を防ぐためにも、人部門配属から数ヵ月経過時点での面談、1年後研修などを通じて、現状把握やリモチベートを行ないましょう。

新入社員研修のコンテンツ事例

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新入社員研修は、組織が行なう研修の中でも長期間にわたる研修なので、研修がマンネリ化してしまわないように、ユニークな新入社員研修プログラムを取り入れることもおすすめです。

目的や目標をしっかり踏まえたうえでユニークな研修を取り入れれば、新入社員のモチベーションや学習定着率の向上、受講者同士の交流の活発化などのメリットがあります。

以前の投稿で、社員満足度を向上させるようなユニークで楽しい研修事例をご紹介していますので、ぜひご覧ください!

【社内研修Vol.8】社員満足度向上!ユニークで楽しい研修事例12選をご紹介します!

まとめ

これまで新入社員研修の目的や内容、手法、注意点などについて解説してきました。

新入社員研修は新卒採用と中途採用で目的が大きく変わってくるので、配属先の部署と連携しながら社員ごとに研修内容を調整することが重要です。

また、長期的な視点も持ちながら新入社員研修を行うことで、組織全体の生産性を向上させることができるため、オンライン研修なども利用しつつ、それぞれの目的に適した新入社員研修を行っていきましょう。

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